UP DATE '01/12/23
 根本 要 スペシャルトーク&ライブショ@仙台〜
会場仙台市戦災復興記念館(仙台市青葉区) 
2001.12.18(火)開場18:30 開演19:00 

※レポート/マカマーサさん(ありがとうございます!)

セットリスト
M01 シュガーはお年頃
M02 夢伝説
M03 My Love
M04 トワイライト・アヴェニュー
M05 You are the sunshine of my life(by スティービー・ワンダー)
M06 陽だまりの詩(by ル・クプル)
M07 ふたり
M08 どうして
M09 1%の物語
M10 ブラックペッパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス
M11 Goin' Back To 1981

++ENCORE++
M12 めぐり逢えてよかった(ニューアルバム『Style』より)



※新しくて綺麗な会館でした。入口には「270席」と書いてありましたが、入場したら、ほぼ満席だったので、多分300人弱のお客さんだったようです。男性の姿が通常のライヴより若干多かったカナ?
(そう言えばこないだのNBツアーでも、仙台は男性の姿が幾分多かったような…地域性なのでしょうか?)
また、入口には『My Love』ジャケットのポスターと、メンバー4人のポスター▽
(△メンバー4人のは確かこちらと同じものだったような…)

入場時にアンケート用紙を渡され、要さんへの質問等記入しながら開演を待つ。
BGMは…初めて聴く楽曲ばかりだけど、どうやら唄ってるのは要さん。『ナチュラル』に似てる楽曲(…でもずっとスローテンポ)があったなあというのが記憶にあります。

ステージ上にモニター(要さん用)と、椅子が2つ。
開始10分位?前、スタッフの六本木さんがセット、ギター等のチェックの為ステージ上へ。
(六本木さんはサラサラのストレートヘアーでした)



ほぼ定刻どおり、客電は絞られず、明るい会場に要さん登場。
アンケートの入った箱を隣りの椅子に置いてから着席。
(お衣装は、薄いブルー?のサングラス、青を基調とした明るい迷彩色?のシャツ、茶の革パンツ…だったかなあ?曖昧です^^;)

要さんのMCより

(2曲演奏した後)寒い中ようこそいらっしゃいましたあ…って、いらっしゃったのは俺か?(笑)
初めにお断りしておかなきゃならないんだけど、実は私、今日中に帰らなくちゃならないんで。
(会場一瞬「え〜っ!」という雰囲気でざわめく)
9時にはここを出ろと言われてるんで(注;9時で丁度2時間です!)。
このライヴ、予定は一応90分で設定してあるんだけど、どの会場も軽く2時間いっちゃってますね(笑)
今回のライヴも、最初スタッフが「東京、大阪、名古屋でいいでしょう?」って言うから
「いや、俺は福岡にも行きたいし、もちろん仙台にも行きたいし、札幌も行きたい」って。
そしたらスタッフが「連続で回らないといけませんよ」って。
福岡から札幌まで4連チャンだったんだけど、意外と演れるもんだね。
普通ツアーでは4連チャンてないんですよ。…でね、スタッフに「これならツアー4連チャンとかできるなあ」って言ったら「でも、メンバーが…」(爆笑)

今回は皆さんからアンケートをとって、それをもとにしてお話しようかと。
アンケートを読まれた方には、『どうして』(もう1本のは忘れてしまいましたm(__)m)の2本、どちらかお好きなPVを差し上げようと。

※アンケートに改めて目を通しながら選んでいく要さん。途中「(箱に戻したアンケート用紙のことを)この内容が悪いって言ってる訳じゃないからね(笑)」とか
「…うん。(読まれなくて?)哀しいね」等と注釈つけながら…
いつもは話が長くなるとパトランプが回ったり煙が出たりするんだけど(笑)、今日は(1つのMCにつき)7分って時間制限があるから(…とタイマーをセットする)

アンケート1
小岩井のジョイントライヴに行ってからのファンです。その前はチャゲ&アスカのファンでした(笑)。ラジオで(要さんと)お話されてるのを聴いてても、仲がいいんだなあと思いました。

要さん
そうなんです。今年の夏にお隣の岩手は小岩井でジョイントライヴを演りました。
…でね、お客さんがお目当てのバンドだけ観て帰っちゃうのは嫌だから、ジョイントやるならセッションやりたいと思って。
集まったメンバーが…凄いんだヨ!C&Aでしょ、ゆず、THE BOOM、セッションには出なかったけどスガシカオとか。
このメンバーで『銀座カンカン娘』をやりました。一応リハーサルやろうと思ってたんだけど、みんな「いい(要らない)」って(笑)。…そしたら本番、た〜だ走ってる奴とか(注;チャゲさんだったらしい^^;)、た〜だ怒鳴ってる奴とか(笑)。
みんな一応カンペをステージの上に置いといて、それ見て唄うつもりだったらしいんだけど、いざ本番になったら、足許なんてムチャクチャ(?)で。
その点ゆずはエライね。うちわの裏にカンペを貼って、それ見ながら唄ってた(笑)。
最初(ジョイントの話を)C&Aに声掛けたら「嫌だ」って(笑)。
「それなら俺たちがトリやるから」というので納得させた。

…ジョイントと言えば、以前('98年)福岡の海の中道で小田(和正)さんと演った。
何と小田さんが俺たち(スタレビ)の楽曲を唄ったり、俺たちが小田さんの楽曲を唄ったりした。
このときは1万8千人位入る会場で演ったんだけど、小田さんが事故った後で、弱ってるのをいいことに(?)アロハ着せたりとか、ウクレレ持たせたりとか、さんざんやらせてしまった(笑)。
ラストでみんなが肩組んでお辞儀したんだけど、俺こうやって(…と肩を組むポーズをしながら)事故った後なの忘れて(?)小田さんの腕思いっきり持ち上げたら
「痛って〜!」って(笑)。横っ腹に蹴り入れられたりした(笑)。とんでもないオヤジだ(笑)。

…その小田さんが中心になって、TBS系でクリスマス特番をやることになった。
(この情報ご存知なかった方も多かったようで、会場がどよめいてました)
撮りの前日、いきなり小田さんから福岡に電話が来て「明日来れる?」って。「いや、明日はライヴ(NBツアー)だから、あさって東京に戻ります」って言ったら「じゃ、あさってでいい」って(笑)。
スタジオで初対面だった方も多かったんだけど、シングライクトーキングの(佐藤)竹善とかも来ていた。
コーラスのパートが5つあって、好きなの選んでいいって言うから、一つ選んで練習してったら、当日
「ここのパートがいないなあ…じゃ、要こっち」って決められて(笑)
その後も「ここのパート薄いなあ…じゃ、要ここ、竹善ここ」って、俺と竹善だけいいように使われて(爆笑)。全くとんでもないオヤジだ(笑)。

今年の夏はつま恋で100曲ライヴを演った。(客席に向かって)つま恋に参加した方いらっしゃいますか?
(あちらこちらから手が上がる…数十人位?)
(それを見て要さん)ハイ、それが東北から参加した人数ですね(笑)
(注;そんなことないですっ!!)
実はスタレビ20周年ということでいろいろ考えて、同じ20周年のバンド、JAYWALKとハウンドドッグとスタレビで還暦ロックを演ろう!とか。そしたらベースの柿沼が
「また演るの?」って(笑)。
来年の夏もまたジョイントを(野外で)演りたいと思ってる。ラジオで言っちゃったからもう大丈夫だと思うけど、○○○と演ろうって話が出てる。
(注;このラジオ、おそらくBEAT CLUBだと思われます。…ってもう誰だかバレバレ?敢えて伏せたんですが^^;)
仙台にも、以前('98年)スポーツランドSUGOに来てるけど、是非また(野外に)来たい。

ニューシングル『My Love』について

人は生まれた瞬間から死に向かって歩き始めている。こんなことを考えることができるのはきっと人間だけだと思う。
奥さんと結婚して10年位経つんだけど、10年前より今のほうがずっといい。きっと60歳、80歳と年を重ねる毎にもっとよくなっていくんじゃないか、って思ってる。
確かに老いや死は怖いけど、こうやって前向きに考え続けられたらいいんじゃないかなと思う。

今回はギターを僕の大好きな佐橋佳幸くんにお願いした。…ところがツアーではギターを俺一人で弾かなきゃいけない!二人分必死で練習して「よし!(できた!)」
と思ったら「…ア、唄もあった」(笑)
俺たちはシングルを売るのを諦めたけど(笑)、お客さんは諦めちゃいけません!
(注;諦めないで〜!と心の中で叫んでいた私)
…ということで、演奏は手許を余り真剣に見ないで聴いてください(笑)こちら(弾き語り)が使用前、CDが使用後(笑)ということで…。
(注;言われるままに?私は目を閉じて聴き入っていたのですが、大サビの辺りからボーカルの伸びが拡がっていくように聴こえて、生唄に感動してしまいました)

ニューアルバム『STYLE』について

今回はプロデューサーを、エレファントカシマシとか真心ブラザーズとかも手がけた、熊谷昭さんにお願いした。
…そしたら熊谷さんが「要さんは嘘つきだ」って言う。そりゃあ俺はMCとかであることないこと喋ってるから(笑)ある意味嘘つきかも知れないけれど、音楽に対しては真剣だ、って言ったら「いや、遠慮してる」って。
今まで、俺はスタレビのギタリストでありボーカリストであり、時にはリーダーであったりするから、バランスを考えて、自分が100%前に出ないようにしてた。
今回のアルバムも、もし熊谷さんにお願いしなければ、きっと『Moody Blues』と似たような感じになってたと思う。…でも今回は、熊谷さんにお願いすることで、自分たちだけでは気付けなかったスタレビのまた違ったよい面を引き出せたと思ってる。
…で、俺が今までかき溜めたのとか、新しく創ったのとか熊谷さんに持ってって「シングルはどれにしましょうか?」って言ったら「この中にはありません」(笑)って。それでまた新しく創った。
レコーディングも、俺はもう1回(とり直し)かな?とか思っても、熊谷さんは「それでいいんです!」って。だからほとんどつないだりしなかった。
(注;雰囲気とかフレーズ、ニュアンスを大事にしてのことだと思います)

アルバムのジャケットは真っ白い紙にタイトルだけなんだけど、結構凝ってて、最初いちばんいい紙でつくろうとしたら、印刷所から「これだと100万枚売らないと元取れませんよ」って言われて
「…じゃ、2番目でいいです」(笑)って。あっさり引き下がった。
聴き込むと、擦れたり貴方の手垢がついたりして(?)、だんだんいい感じになっていくと思う。そして汚れたらもう1枚お買い上げになる(笑)、と。
次のツアーでは今まであんまり演らなかった楽曲もやります。「えっ?こんな楽曲やるの?」ってのまで。こちら(東北)にも来年の3月に来るので、楽しみにしててください。

アンケート2
要さんは以前のように髪を短くしたりしないのですか?それと、カバー曲が聴きたいです。

要さん
髪は…長くしたときもいろいろ言われたけど…今も「浅香光代?」(笑)何て言われたりして。
(カバー曲の弾き語りを終えて)こういうの(邦楽)はどこで覚えるかって言うと…
カラオケで人が唄ってるのを聞いて覚えたりする。
だからよく「ホントの唄と違う」って言われたりするけど、それは教えた人がそう教えたからなんです(笑)。
こないだ元プロ野球選手の金石さんと、元バドミントン選手の陣内さんの結婚式に行って来た。
この二人ともカラオケ仲間だったりする。
僕はカラオケに行くと、先ずスコッチとドライバー(?!)を注文する。
…そしてドライバーでカラオケの機械を開けると、そこに「時間」と「ディレイ(または回数)」って書いてるとこがあるから、それをうまい具合に調節する。 …俺はだいたい時間が350、ディレイが4、位かな?

ここの調節が悪いと、こんな風に(ここで要さんは会場のPAさんに頼んで、実際に
「あ〜」とディレイを変えた声を聴かせてくださいました)声が残っちゃう。
(注;この「ディレイ」について、分かりやすく載ってるHPがありましたので、参考までに)
 

カラオケはだいたいどこも伴奏と声量のバランスが悪いことが多い。伴奏が大きすぎたり、マイクの音が大きすぎたり。それをうまい具合に調節してやれば、案外誰でもうまく歌えるようになる。
しかしカラオケの機械には盛り上がりという感情がないから、こっちがガンガンに盛り上がって唄ってても淡々としてたりして(笑)。
以前は音程取るのが余り上手じゃなかったんだけど、カラオケで淡々とした中で唄ってたら(?)、結構うまくなった。

これからのスタレビ

お話しなければならないことがある。キーボードの光田がスタレビを脱退した。
光田はもともとソロでも活動してて、それを俺たちが強くお願いしてスタレビのメンバーになってもらった。
マネージメントの問題もあって、お互いにうまく伝わらない部分があった。それでそれぞれのファンクラブを通しての発表という形になったが、全ての人に伝えられたとは考えていない。
例えば『Stars』のアルバムでも、俺は本当は光田の楽曲を3曲入れたかったんだけど、
事情で楽曲が出来上がってくるのが遅れたりして結局2曲しか入れられなかった。
だから光田にも溜まってた部分はあったと思う。
俺たちがもう少し我慢すれば、あるいは光田がもう少し我慢すれば、これまでの形(のスタレビ)を続けられたのかもしれないけど、音楽は我慢して創るものじゃないから、よりよい音楽を創っていくために、このような結果を選んだ。
以前三谷の脱退もあったけど、三谷のときは、最初目指すところが一緒だと思ってやっていたのが、近づいてみたら目標が2つあった。
俺たちと光田は、きっと目指すところは同じだったと思う。今でもそう信じてる。
でもその過程の在り方に光田は納得できなかったんだと思う。
これから俺が(スタレビの楽曲の)作詩作曲を全部やる訳じゃなくて、スタレビには『木蘭の涙』とか『ふたり』とかを創った柿沼という素晴らしいアーティストもいるし、次のアルバムはまた今回とは違ったものになると思う。
今回のことでは、事実とは違う内容が一人歩きしたりして、インターネットの匿名性の怖さも感じた。

光田の脱退はアルバムを創っている最中のことだったが、何とかアルバムを創り上げることができた。
出来上がったアルバム、みんなに「凄いのができたね!」って言われる。
コーラスが抜けて困っていたが、身近にコーラスの名手の三谷がいたことを思い出し、
お願いしたところ、快く引き受けてくれた。
今回のレコーディングでいちばんビックリしてるのはサムシング・エルスの伊藤だと思う。何たって昨日は光田とレコーディングしたのに、今日は隣りに三谷がいるんだから。
また『夢に〜小さな奇跡〜』ではSAXの山本公樹に入ってもらったりもしてる。
不思議なもので、三谷とのコーラスをとり終わって聴いてみたら、うちの社長と二人で顔見合わせて「…スタレビの音がする」って。

アンケート3
MCをする人は5分後のネタを考えながら喋ってると聞いたことがありますが、要さんはどうですか?
リクエスト:シャ乱Q『ズルい女』(笑)
(「カッコしょう」まで声に出して読む要さん^^;)

要さん
5分後って言うより…そうそう、こないだ福岡のアンケートで「シングルのジャケットでなぜサングラスを外したのですか?」っていう質問があったんだけど、俺それから15分位ずっと喋ってて、お客さんたち「この話は一体どこまで行くんだ?」って顔して聴いてた。…で、15分位経ってようやく話題が元に戻ってきて(笑)、巷では「ブーメラン話法」って言われてる(笑)。

アンコール

私の努力で何とかアンコールを演る時間ができました(笑&拍手!)
(注;本チャン終わった後、30秒位?で早くも要さん登場。手には何やら大きな紙?)
ニューアルバムから『めぐり逢えてよかった』という楽曲を演ります。
この楽曲はアルバムの最後に入ってるんだけど、自分で自分にありがとう、って言ってるような感じの楽曲だから、何か気恥ずかしくて、CD聴いてても思わず飛ばしちゃう(笑)
スタレビにかかわるすべての人にありがとうの気持ちを込めて弾きます。
実はこの楽曲、福岡でスタッフに「アンコールで是非演ってください!」って突然言われて、「歌詩分かんないからできないよ」って言おうとしたら、こ〜んな大きなカンペ用意されて(笑)
(…と手に持っていた紙を差し出す。因みに福岡からずっと同じ紙だそうです)
札幌では3回トチりました(笑)「あれは演出だ」って話もあったんだけど(笑)
あんまりトチって電車までトチると困るから(苦笑)
(注;要さんの顔、マジでシャレになってないという表情でした)
この楽曲もこちら(弾き語り)が使用前、アルバムが使用後、ということで(笑)
(因みに仙台では弾き始めてすぐ「ン?」と言って一回チューニング。その後は見事最後まで演奏!)

「本当にどうもありがとう。次はライヴでお逢いしましょう」

ライヴ終了時刻は8時50分(正味1時間50分)。やはり要さん、最後かなり巻き入ってたようでした。



[感想等]
このレポをするにあたり、今までと違い、かなり迷いがありました。
特に「スタレビの音が…」の部分は、その時は私にとって内容がショックだったので。
(「じゃ、健ちゃんのいたスタレビの音はスタレビの音じゃなかったの?」って)
でも、幸い今日届いたFCの会報を読んで、要さん、スタッフの皆様の言いたかったことが分かったような気がして、少し落ち着いたので、この部分もそのままレポに入れました。
また、要さんが本当に伝えたかったことと、主観入りまくりの私のレポでは、かなり内容に違いがあるのではないか?という不安もあります。
落ちもたくさんあると思います。お気づきの点、マカマーサまでお知らせくだされば幸いです。

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