UPDATE 03.8.23(以降加筆修正など随時。言い訳になるけどもう見とれて聴き惚れて骨抜きで…/汗) by sonoo
『Voices of Heart』 2003年8月20日(水)
【九州朝日放送創立50周年記念】

会場:福岡マリンメッセ
開場18:00/開演19:00

ゴスペラーズ/STARDUST☆REVUE & 小田和正
※オープニングアクト/河口恭吾

【主催】九州朝日放送(KBC)/TSUKUSU ●企画制作:グラシアス/ラプソディー/ランデブー/ファーイーストクラブ
 ●後援:fm fukuoka ●協力:キューンレコード/ハレルヤ/BMGファンハウス ●運営協力:BEA


いい天気に恵まれ、蒸し暑い日となった。帰り、もしや食事する時間もなかったりして?なんてライブが長くなりそうな予想をして、腹ごしらえしてから博多駅バス乗り場へ向かうとちょっと焦ってしまった。なぜならマリンメッセ直行の臨時バスに乗る人の長蛇の列が、ズラ〜〜ッとできていたから。
オープニングアクトまでには到着できるだろうと思ったが、渋滞に加え約13000人は優に収容する会場に行く人の脚を考えれば混雑するのは当然で、いつも大雑把な私の誤算だった。というほど大した事ではないけど、やっぱりバスに乗れたはいいが、ぎゅうぎゅう詰めな上にあんまり車が動かないので、心配になっていったのは確か。渋滞で30分以上かかってやっと到着。車中、つり革を持った腕はしびれ、身動きできずに踏ん張っていたせいで足は張ってしまい既にもうここでお疲れ気味(苦笑)。
 会場外にはまだたくさんの人が溢れていて、スタッフがライブは定刻に始まるむねを呼び掛け。
中に入るとオープニングアクトの河口恭吾さんが唄っている。「ここで唄えて嬉しい」と言って、その後最後の曲だったらしい「桜」は一応フルで聴けたのでヨシ!としよう。この曲は結構好きで耳に残っていたのを思いだし、唄とアーティストさんが改めて結びついたのだった。ハスキーな声でいい曲。ステージに二人いたけど、もう一人の彼は誰だったんだろう?紹介された気がするけどよく聴いていなかった。



開演までの5分くらい?にBGMでドゥービー・ブラザーズ「ロング・トレイン・ランニン」(確か)が流れていた。
席はスタンド席だったのだが、中央よりでステージ上方にあるスクリーンに音楽と共にオープニングCGが映し出された時は、会場がどよめき私も嬉しかった。双眼鏡で観てもなかなかふわふわして観づらいので、しまいには面倒になってしまうのだ。


 
ゴスペラーズ
【19:00過ぎ〜19:54?】
スクリーンに『Voices of Heart』という白抜きの文字が出て消え『ゴスペラーズ』の文字が出た直後、ステージ上手からゴスペラーズが登場。全員白づくめの衣裳。ファンの歓声がすごい。
バックバンドも白で揃っていて、キーボードが二人(内一人は女性)にベース、ギター、ドラム、アフロヘアのDJまでスタンバイしていて、ちょっとびっくりした。

M01:Right on, Babe /ニューシングル
M02:Full of Love /同上c/w
M03:旅の途中で /同上c/w
〜MC〜
「九州朝日放送創立50周年おめでとうございます」と村上さんのご挨拶。
 メンバー紹介を兼ねて一言ずつコメントしながら自己紹介。
酒井さん「こういう鉄骨の天井を見ると、バレーボールが引っ掛かってそうだ」
(以下どなたが言われた言葉だったかはっきり覚えてないのでご勘弁)
子供の頃聴いていた方と一緒に出れるのが、光栄だ、というような事とかスタレビの曲では「Sing A Song For You」とか「トワイライト・アヴェニュー」を渋谷でやったり、「Charming」をカヴァーして唄っていたという話から
「Charming」の出だしをアカペラで、短くだったが披露してくれた。これは嬉しかったなぁ。
 本家のライブでもとんと聴けない曲なので直さら。
M04:ひとり /シングル ※Acappella
M05:Body Calling /アルバム「FRENZY」
M06:MO'BEAT /アルバム「MO'BEAT」
DJさんが紹介されて、キュッキュルキュル…とアナログ盤を回していたのが確かこの曲。
この曲は右左と両手をワイパーのように振る振り付けで盛り上がり、さらに会場を区切ってコーラスを歌唱指導しながら唄うという、大アカペラ大会と化していた。(スタレビもよくやっているがこの日はなし)
見渡すとさすが約13000人?もの観客。立ち聴きの方もいて、この人数での拍手や振りが揃うと圧巻だ。
ただこれにメロディと楽器が乗ってくると、つられそうで…難易度高し。

バンドのメンバー合わせ総勢11人でメンバー紹介後、全員が手を繋ぎステージ上手へ移動してお辞儀、そして下手へ移動してお辞儀。
 ここでバックメンバー退く。
M07:星屑の街 /シングル (Acappella)

新曲は、1,2度しか聴いたことがなかったのだけど、カップリングを2曲共やるとは思わなかった。テストのやまかけみたいに最近のアルバムを数枚聴いたりしていたけど、すぐに曲名が分からない。「誓い」というヒット曲、期待していたけどこれは本日のメニューに無かった。
バンドをバックにしてもアカペラだけで唄っても、声の迫力は変らなくて素敵だった。

(※ゴスペラーズのセットリストはシェリコさんとゴスファンサイト様にお世話になりました。ありがとうございます!)
約15分くらいかけて機材入れ替え。BGMは色んな洋楽が4〜5曲(女性の曲が2曲目で、'70年か'80年代くらいの曲?っぽい。)流れていた。
多分スタレビ(要さん)の選曲かな?という感じの曲達だった。
 
STARDUST REVUE
メンバー: 根本 要 vo.g,MC(笑) / 柿沼 清史 b,vo / 林 紀勝(VOH林) per,vo / 寺田 正美 dr,vo
サポート:岡崎 昌幸 氏(Ag,key,cho): 添田 啓二 氏(key,cho)※名前に各関連サイトリンク
*** セットリスト / 「収録アルバム」など ***
M01:AMAZING GRACE(Acappella) /「FACE TO FACE」
M02:と・つ・ぜ・ん Fall In Love /「THANK YOU」ほか
M03:Get Up My Soul /シングル、「Ladies&Gentlemen」ほか
M04:My pride, Your pride /シングル、「Heaven」
M05:Step by step /シングル、「Heaven」
M06:Stay My Blue 〜君が恋しくて〜 /シングル、「RENDEZ-VOUS」ほか
M07:追憶 /シングル、「Brightest!」ほか
M08:デェラ・シエラ・ム(偽ASKAさん役の柿沼さん、偽CHAGEさん役のVOH林さん) /9/10発売のチャゲアスとのコラボCD
▼ オダレビ(小田和正 & スタ・レビ) ▼
小田さん登場
M09:言葉にできない小田さん、グランドピアノでソロ) /オリジナル:オフコース
M10:木蘭の涙(小田さん、グランドピアノも。&要さん) /シングル、「SOLA」ほか
(オダレビ ←※スクリーンにはこの辺りMCの時、映し出されたのでした)
M11:水曜日の午後(小田さん&要さんともアコギ) /オリジナル:オフコース
M12:さよなら  /オリジナル:オフコース
M13:トワイライト・アヴェニュー(バンドヴァージョン)/シングル、「TO YOU〜夢伝説」
M14:ラブ・ストーリーは突然に /オリジナル:小田和正
M15:キラキラ /オリジナル:小田和正
M16:夢伝説 /シングル、「TO YOU〜夢伝説」ほか
M17:Yes-No /オリジナル:オフコース
ゴズペラーズ 再登場、以下3アーティストで ▼
M18:永遠に /オリジナル:ゴスペラーズ
M19:今夜だけきっと/シングル「VOICE」ほか
┗ バンドヴァージョンで唄い回し〜全員のAcappella
【20:13過ぎ】
準備ができたところでスクリーンには『STARDUST REVUE』の文字が映し出され、メンバー登場後それぞれ楽器の定位置へ。
そのままの持ち場で、おもむろに始まった1曲目はおごそかに♪AMAZING GRACEのア・カペラ。
ショートヴァージョンではあったがラスト近くで要さんお得意の♪「Wow Wow Wow〜〜〜〜〜」と、ロングトーンが出た。
声が延びて延びてさらに延びて、会場からも指笛や大歓声。麺ならマズイがこれは巧み(旨味)十分。

♪と・つ・ぜ・ん Fall In Love、このイントロが出れば立たずにはいられない。
「飛ぶぞ〜っ!」とジャンプを促していたが、飛んでたのはやっぱりスタレビファンだけ?な気がする。周りで立ち上がっている人のみの話だ。アリーナ席ではみんなやってたのかな?
要さんの衣裳は赤のシャツにインナーは白、ジーパンにギターは最近使っているアトリエZのストラトタイプ、色はパステルグリーン。ギターはアコギを除いてこれ1本で通していた。他のメンバーは柿沼さんが黒のシャツを着ていたくらいしか記憶にない。

♪Get Up My Soulではやっぱりあの振り付けだ(笑)。まだしっくり感がないのは否めないけど、私もだいぶ慣れてきた気がする。
ノリノリ曲を最初の方に持ってくると、スタレビ以外のファンはちょっと引きはしないか?と思ってしまった。昨年の「海の中道」イベントとは野外と屋内、それにお客さんの層もかなり上下に差があって、盛り上がり方はだいぶ落ち着いているようにも思えた。でもこれはスタンド席だったせいかもしれない。アーティストの登場で、くっきりはっきりファンが立ち上がるのが分かれていたので(笑)。
アリーナ席ではかなりの人がやってたかもしれないけど。

会場を見渡し「福岡にはたくさんの人がいるね」と要さん。
「今日はお願いですから、ついてきて下さい」とお客さんにへりくだり作戦。こういう掴みは手前味噌かもしれないけど、上手いなあと思う。
「次は新曲をやるけど、知らない人には全部新曲だ」なんて…確かに。
最新アルバム「Heaven」からの曲、と紹介し
♪My pride, Your pride
♪Step by step
 6月に聴いた時より、数段良かった!

ここからバラードモード。
♪Stay My Blue 〜君が恋しくて〜
♪追憶
1コーラスは添田さんのピアノのみ、2コーラス目からバンド演奏というアレンジ。
唄い終り大画面に移った要さんの顔は、もう満面ほころんで嬉しくて楽しくてどうにも仕方ないという表情。
そして両腕挙げてガッツポーズというかチャンピオンスタイルというか、身体じゅうで『よっしゃ〜』と表現。とびっきりのいい笑顔だよねえ、本当に。

「(昔の人はいい事言いました。←この前置きもついたりする)どんなに大きい拍手より1枚のCD!」
これを初めて聞いたのは、今年熊本で、熱い拍手がきて思わず照れて言ったかのようなイベントライブだったが、この日何度か言ってた気がする。この一言は今のスタレビの心情を映して見事に象徴、言い得ているような気がする。後づけかもしれないけど深い。それでいて笑いにしちゃうところなど、やっぱり名言だと思う。
「福岡は特別な街、百回近くライブをしている」とちょっとジェラシーなMC。
友達も出来た、それはチャゲアス。「きゃ〜っ!」と会場から黄色い歓声があがる。
そこからチャゲアスとのコラボレーションCDの発売販売促進トーク(早口言葉みたいですんません〜)。
間違って8/10発売と言うものだから、柿沼さんやVOHさんが何度か後ろから「9/10」と囁いていたのだが、当の本人は話に夢中ですぐには聴こえなかったらしい。
「買わなくてもいいからジャケットぐらいは手に取って眺めて下さい。すると情が移ってレジへCD持ってくだけでいいんです…」
会場も爆笑。
 その曲をチャゲアスは居ないけどやるというんで、「偽ASKAさんに柿沼清史」と紹介されると両手を前に差し出すポーズをする柿沼さん。要さんが訊かなければ気付かなかったが、「飛鳥さんっぽいと思って」という言葉で「SAY YES」の飛鳥さんのポーズを真似たのかな?と思った。
偽CHAGEさんにVOH林さんで。
♪デェラ・シエラ・ム(2003/9/10シングル発売!昨年2002年の夏イベント『STAR STOCK'02』(海の中道) でのジョイントライブで未完成のまま披露されたCHAGE&ASKAとのコラボレーション曲)

柿沼さん、要さん、VOHさん、そして岡崎さん、添田さんも(?)唄い回していた。
不思議だったのは、フレーズによって本当に飛鳥さんの声が聴こえた気がして(でもその声は柿沼さんの声とは違った気がするのだけど、では一体誰の声?ステージが遠いので確認できなかったが添田さんの声かな?)改めてチャゲアステイストな楽曲だと思った。
 ※以下メールで教えてもらいました。どうもありがとうございますMさん。m(_ _)m
《1番は、柿沼さん→VOHさん→要さん→岡崎さん次に、要さん(このとき、一緒にハモってるが岡崎さん)
2番は、柿沼さん・VOHさん→VOHさん添田さん→岡崎さん→要さん→岡崎さん?
サビの部分での、やっぱり僕がLOVE SONG〜♪の後に入るOH〜LOVE SONG♪とかは、添田さんだと思います。
飛鳥さん似に聞えるのは、おそらく岡崎さんの声ではないでしょうか。》カッコ内メールより抜粋。
 

オダレビ(小田和正 & スターダスト・レビュー)
【21:03過ぎ】小田さん登場(オダレビ ←※スクリーンに映し出された!コラボ名にびっくらこいた。)
大切な大切な方!と紹介され「どうも〜」と小田さん登場。上は白のジャケット。
「小田さんが登場した途端、曲で座っていたのに、動物園のパンダが動いた時みたいにみんな一斉に立ち上がる!」と要さん。
 『パンダかよっ!』って小田さんや、ファンの心の声が聴こえたような?(笑)
二人が喋ってんだから長くなる、、とお客さんを着席させ、要さん、シャツの袖を捲ってMC体勢に入る?!(ように思えた)。
 
小田さんが「『デェラ・シエラ・ム』を事前に聴いた時は(首を少しかしげ)ん〜・・(イマイチ)!?と思ったが、さっき聴いてたらいいな、ライブ映えする曲だよな」と言ってのけられ、要さん思わず
「人の曲を批評しないで下さいよ〜」と言い返していた。

グランドピアノのセッティングも終り、曲紹介をしようとしていた要さんだったが、小田さんがピアノを♪ポロン…と弾き始めた為、紹介するにもどこで入っていいか分からないと、結局…フェイドアウト(本人談)しながらピアノの後ろにしゃがみこんでいった為に、思わず小田さん、笑い出す。「俺、笑い上戸だから…唄えないよ」
気を取り直して
♪言葉にできない(小田さんソロ、グランドピアノで弾き語り)
直前まで笑いに包まれていた会場が、演奏が始まった途端、水を打ったようにシ〜ンと静まりかえりピアノと唄声だけが響き渡る。息も呑み込めない位圧倒されてしまう。

♪木蘭の涙(小田さんのピアノにて要さんと二人だけのデュエット)
ハモリ部分の科学変化を起こしたような、といってもケミ○トリーよりもっと鳥肌もののハーモニーにはたまげた。一つに溶け合った声。すごい!としか言いようがない。お二人の声がこれほどマッチするなんて感動!。
唄い終ると、小田さんも要さんもお互いに拍手して、たたえ合っている。
 (このリアクションはもしかしたら、以降の違う曲でだったかも?)

ピアノが撤収され、要さんと小田さんはそれぞれ椅子に腰掛けアコースティックギターを抱える。
 次の曲は'73年の曲。今回、選曲はスタレビがやったが、小田さんはコレだめ、コレだめ、とダメだしばかりでなかなかOKが出なかったそう。
最初は話しをする事さえままならず、ここまでくるのにどれだけかかったか?!そんな苦労話を始める。
「何度手紙を書いたことか・・・!夜な夜な小田さん家(ち)の前に行って、ラジカセを鳴らしたことか、、」
と、ラジカセを掲げる真似をする要さんには、笑かされた。

「当時のままにオリジナルバージョンで演奏します」と要さん。
すると小田さん「前に熊本のアスペクタでイベントで一緒だった時やって以来、封印したのに…」と。曲名は伏せたまま、まつわる話が続く。
小田さんは、当時将来食べていけるか?とか不安を抱えていたりしたそうで、曲が出来るまでのシチュエーションが語られる。
「護国神社?に行って…あの神社何つったっけ…?」と言うと
「護国神社じゃないんですか?!」と間髪入れず要さん。これには一瞬、二の句が出ない。
「(若い層が多い)ゴスファンの為に」と言って、あとにも何度か、時代や曲説明をする小田さんだった。
ゴスファンって何で略するんですか?と訊かれて「長いから」。
要さん即座に、長いって言ったら、スターダスト・レビューなんかもっと長いし、SLTやS.O.S.も長く、バンド名の長さはMCと比例する、というネタを振る舞っていた。「オフコース」の短さを引き合いに出し比較する事も忘れない。
 やっと唄へ。前フリの長さに本当に忘れてしまわれたのか?!はたまた狙いか?
小田さん「で、曲は?」と言うので会場大爆笑。語尾を上げ悪戯っぽい口調が笑いを誘う。
要さん「じゃあ小田さんが、曲は?というと私が曲名を言うパターンでいきましょう」というお約束を取り決め、以降ずっと段取りどおり「で、その曲は?」と、この調子で曲紹介をされていたので、その都度笑いがおこりみんなツボにハマったようだ。
こういう予想し得ない流れって生の醍醐味ならでは。もしかして笑いの分もライブが長くなる要素となったか?

「で、曲は?」
♪「水曜日の午後」
 追っかけコーラスもあり、アコースティックな雰囲気がすごい心地良かった。
唄い終って「いい曲ですよね〜」としみじみ語る要さん
初めて聴いたのは、それまで洋楽しか聴かなくて、キャロル・キングが大好きだったけど、こういうメロディが邦楽であったことが驚きだったと説明。なのに反応の薄い小田さんに、流さないで下さいよ〜とツッこむ。
何か言って下さいよ〜とかそんな感じのシーンが結構あったり、ぼそっと比較的辛口な事を言ってのける小田さんもいた。
ピ〜〜ッ●●な放送禁止?発言(MXテレビでの某人の事)に、うろたえた要さんが走り回りハサミでカットするパフォーマンスをしたり。

「小田さんは色々セルフカヴァーを出されているけど、それも聴いた上であえて!オリジナルでやらせて貰います」と要さん。
「次は詩を朗読します」と、黒いファイルを手に「ピアノ!」と添田さんにBGMを指示し、唐突に歌詞を読み上げはじめた。
「もう 終わりだね・・・」会場、笑いの渦。
「一度こういうのやってみたかったんだよ」と。

♪さよなら
当時オフコースを好きな人は多く、私は「ふきのとう」とか「NSP」「松山千春」なら任せて!という感じだったのだけど、オリジナルのピアノから始まるイントロを聴いた時、その頃の情景というか郷愁が瞬時に蘇ってきた。コーラスももちろん付いてオフコースになってる。
ここから小田さん、要さんともエレキギター。小田さんは、この曲に関しては『暗い』とか言われて苦労したとぼやいてらしたけど、演奏は楽器の音もギンギン?!入ってかなり賑やかに感じた。

♪トワイライト・アヴェニュー、ア・カペラバージョンも凄くいいのだが、これはバンドで。
「小田さんが恐ろしいことにスタレビにも入りたい」という事で、唄われていた。
唄い終ると「いい曲だよね」と小田さん。ほかにも「Stay My Blue」もいい曲だ、と誉められていたっけ。
要さんから小田さんへ曲創りの質問があり、答えをメモする真似をしていた。
(出てくるのを待ってたらいつまで経ってもだめなので、イメージされるのだそう。)
挙げ句、「・・どうしたら・・売れるんですか?」
「これでもか、っていういい曲を書いたらいい」との答え。
「70、80になってから売れてもなあ」という要さんに、極め付けの一言が。
「・・ま、がんばれよ!」言い方が何だかつれない。他人事のような?少し面倒くさげな感じ?(すみません^ ^;)。(会場爆笑)
  これ言われたら、それまでだしねぇ。でもファンもまだ諦めていないし^^。
結局、「運と、優れた?人格(だったかな?)。運だよ、運が良かったんだ」と小田さんは言っていた。
心なしか要さん、ちょっと凹んだのか?しおしおだったような。

♪ラブ・ストーリーは突然に
会場全体が総立ちとなって盛り上がり勢いにのって♪キラキラ、と続く。
この2曲は小田さんのメインボーカルで、要さんはギタリストとして弾き捲る。
コーラスもバッチリついている。

小田さんの言う「すごいタイトル」なスタレビの曲を次にやるらしい。凄いタイトル?、それが「夢伝説」の事だったとはすぐには浮かばなかった。
人の曲を批評しないで下さいよ、「キラキラ」だって小田さんらしいとはちょっと思えない、と反撃する要さんに、小田さんも曲が出来た時、事務所にタイトルを言ったら聞き返されたそうだ。
 後から考えるに小田さんの特にオフコース時代のタイトルは、感性がすごいというか、詩的で繊細。
スタレビにはちょっと無いタイトルなのかもしれないけれど、そう思うと夢伝説という抽象的なタイトルって意外なのかも?

♪夢伝説
要さんの唄もいいけど2コーラス目、小田さんの声で聴くこの曲も新鮮。しなやかで力強い、それでいて透明感があり、御年、50を過ぎた方が出す声には到底思えない。
終始手拍子が鳴っていた。(唄が終っても手拍子が残っているのがちょっと不自然だった。)

「まだまだ終らないぞ〜」と要さん。すると小田さんも
「朝まで?やるぞ〜!(会場騒然)・・みたいな気持でいくぞ〜」
(笑/なんだぁ)。ちゃんと自分の発言にフォローするところなんて生真面目というか性格なのだろう?。
思わずコケたが、そんな面白い小田さん発言に一番大受けしていたのは、要さんだったかも?(笑)。

♪Yes-No、でさらに盛り上がる。途中の聖子ちゃんリズムというのか?タン、タ、タンという手拍子に変るところなどあったが、会場も一つに揃っていた。先程とは逆に2コーラス目を要さんが唄う。
小田さんはハンドマイクを手にステージを右へ左へ移動、小さくジャンプしたり手拍子したりされていた。
 

小田和正&スターダスト・レビュー&ゴスペラーズでコラボレーション

ここでゴスペラーズが呼ばれ、大きな拍手、歓声と共に再登場。
村上さんが「お客さんと同じ気持で観ていてすごい楽しくて、勉強になった。ちょっと悔しかった。もう出てくるのが嫌だった」と興奮気味に喋り「ゴスペラーズの曲もやってください」と言うと要さん曰く「おまえらの曲は難しいんだよ!」
それでも「一所懸命練習した。苦情は受け付けません!」とタイトルが発表されると、ゴスファンも会場も歓喜。
♪永遠に
要さん、小田さん、ゴスペラーズメンバーで唄い回し。
歌い手が変り小田さんが唄いはじめると拍手がおこり会場もかなりハイテンション。要さんにも後半で(高いキーから入る所で)唄い始めたら、拍手がきた。曲の途中でくる拍手というのも珍しかった。ともすれば演歌のコンサートでありがちな?!途中での拍手、でもこれは純粋に誉めたたえるものだと思う。
この曲、コーラスもコラボレーションも素晴らしく、めまいがしそうなくらいかっこよかった。絶品!
会場も片手を右、左、とゆっくりゆっくり動かす振りが、揃っていた。
 村上さんが「小田さんがゴスファンはゴスファンは、、って言われてたけど、いい曲は知らなくても関係なく聴きますよ!」(言い回しがあやふやだけど)というような、温かい気遣いを見せていた。

♪今夜だけきっと、最初バンド演奏で同じように唄い回し。もうたまりませ〜ん、な歌声のオンパレード。
画面で大映しになり、小田さんがカンペ観ながら唄っている目線もバッチリ(笑)。
いろんなコラボレーションがあると思うけど、この3組取り合わせの凄さは、それこそ"言葉にできない"。
 全員が前に出て、2本のマイクをそれぞれ丸く囲み、♪今夜だけきっとを今度はア・カペラで唄われた。
ゴスペラーズ効果か?低音部の厚みが凄く素晴らしく良かったのだが欲を言うと、メロディラインが押され気味でバランスがもう少しな箇所があった気がする。途中テンポが微妙にズレ気味になり、ハラハラした。柿沼さんが後ろをしきりに気にしていたのはこの時。どうするのか?と思ったら持ち直したようでそのまま続行。あ〜〜ラストなのに勿体ない〜。アカペラはやっぱりバランスが、難しいのかもしれない。とはいえ分厚いアカペラで、良かったですよ。(気にしなければ気にならない程度?!)

エンディング、ステージ上では全員が握手を交わしたり、ハグしたりして感動の様子。
最後までステージを離れ難かったのは要さんで、「気をつけて帰って下さい」と袖の所まで行ったものの、また振り返り投げキッスをしていた。



【プチ感想】
魅惑のハーモニーというのでしょうか?言葉にすると軽くなりそうなくらい重い価値のあるライブだったと思います。
 詳細は定かではないですが、オフコースが5人から4人になる時の解散フィルムコンサートを各地で上映した時、福岡は電気ホールであったのを、こっそり後ろから入って観た小田さんは、その感動しているファンの姿に感動して出て行ってしまった?!というような内容の後だったと思うのですが、小田さんのMCにうなづく形で要さんも「ファンに愛されているなあ、と思う」とお二人とも語られたシーンがありました。それはきっとゴスマニア(ライブ後に覚えました)さんにも言える事だとライブを一緒に楽しんで確信した事です。
 
『オダレビ』の選曲はスタレビと小田さん繋がりで、アルバム「個人主義」収録の楽曲や「風の街」はもしかしてやってくれるのでは?と予想してましたが、見事に外れました。
スタレビはバックバンドに徹しているかのように、オフコースに、『オダレビ』に、なりきって普段よりもさらに気合いの入った演奏でした。誤解のないよう添えますが、小田さんのバックというのでいい意味での緊張感もあった、という事です。
 オフコース時代の曲をオリジナルに忠実に演奏し、やるときゃやる!やらずともやる?!そんな力強さ、勢いを感じました。
小田さんファンにも喜んで貰えたのではないでしょうか?。コーラスも演奏も、ゴスペラーズの「永遠に」も含めてスタレビのバンドとしての実力を見た気がするし、そして声のコラボレーションの凄みもまた素晴らしい。だからセッションは楽しいし、スタレビだけでない面白さがやめられませ〜ん。あ、でも昨年の海の中道イベントで魅せたような『遊び』的な部分もあったらなあ、と欲張りな事も思ったりして。
 スタレビファンは小田さんとのコラボレーションで嬉すぃ、すぃすぃ嬉しい、しぃ♪(またこれ使ってしまった)だったと思うし、ただゴスファンの若い人達にはどうだったのだろう?とこちらの方が私はかなり気になったのでした。でもそんな事は取るに足らない懸念だったようですね^^。
小田さんの事を「盛り上がるべくして盛り上がるというのを嫌う」とか「攻められると弱いんだ」と、要さんは評して、なかなか一筋縄ではいかない恐れ多い感じもありました。しかしラスト近くでのMCでは、「いつまで唄っているか分からない…」と、それまでのトークと裏腹で妙に弱気な小田さんに向かって「大丈夫!俺等には小田さんが必要だしもっと小田さんからは、むしり取らないといけないから、、」というような事を言ってた要さん。ごもっとも!
 MCも小田さんと絡んでさらに弾けていたけど、通常だともっとお馬鹿な部分もあり、脱力系あり、でスタレビ流のライブを楽しめる事は言うまでもありません。ただ要さん、「スターダスト・レビュー!」と一括の紹介だけでなく、メンバー紹介くらいして下さい〜。
約3時間半の長い(やっぱりMCもね)ステージでした^^。スクリーンに大映しになると、みんないい笑顔でこれだけで幸せな気分になりました。この夢の響宴、音源を残してほしいと思ったのは私だけではないはず。

レポートがまた長くなってしまいました。あちらこちらかなり曖昧な部分があり聴きづらかった箇所もあって、MCももちろん正確ではないし、事実と違う所もあるかと思います。心許ないのですが、間違いがあればメールなり何なり教えて下さい。読んで下さり、ありがとうございました。良かったら行かれたかたのレポ、感想もまたお待ちしています。


INDEX
Script by ako's cyberpage